2010-01-01から1年間の記事一覧

奇想天外 9号

奇想天外 9号 9月 奇譚・幻想譚 特集…異色幻想作家・ジェラルド・カーシュ ページ数…(創刊号〜8号)212頁→(9・10号)180頁 ジェラルド・カーシュ(Gerald Kersh)の本を少し↓(翻訳作品集成)壜の中の手記 (角川文庫)作者: ジェラルドカーシュ,Gerald Kers…

奇想天外 8号

奇想天外 8号 8月 レイ・ブラッドベリ特集 定価420円→450円に。 名物の特別付録も終わり、いよいよ終刊の気配が……

奇想天外 7号 補足

7号は少し書くことが多いので別枠で。 ◇タロウ・タロットカード論争――ウラヌス星風VS.種村季弘 〈タロウ・カード〉か?それとも〈タロット・カード〉か? 有名な論争を巻き起こしたウラヌス星風の「タロウカード入門」が連載を開始します。 その概要はという…

奇想天外 7号

奇想天外 7号 7月 恐怖特集

奇想天外 6号

奇想天外 6号 6月 異色作家特集 奇想天外の掲載作品は駄作も含め毎回異色作家のものばかりなので、いまさらこの特集名はないだろうと思いますが…… 『奇想天外』の広告は『幻想と怪奇』に掲載されたものを使っています。(『幻想と怪奇』はその逆。)

奇想天外 5号

奇想天外 5号 5月 表紙担当が井上洋介→川名保雄と変わり、デザインが一新されました。5号の表紙は少し落ち着いた様子(?)。6号以降は一気に奇抜さを増します。 また、表紙と背表紙に「SF FANTASY HORROR MYSTERY NONFICTION」と書かれるようになったのもこ…

奇想天外 4号

奇想天外 4号 4月 井上洋介画の表紙は4月号で最後です。怪奇SFがイメージされているのでしょうか、毎回気持ち悪い絵だった…… 〈オカルト・エッセイ〉と称し、何の前触れもなくデニス・ホィートリの「黒魔術(矢野浩三郎訳)」を載せてしまうところなどはや…

奇想天外 3号

奇想天外 3号 3月 書評で五島勉『ノストラダムスの大予言』が取り上げられています。 評者の意見は「この本の著者は、歴史について無知である」「軽率きわまる態度は、随所に見出される」などと概ね否定的。『奇想天外』には当たり前の評価ではなく、おもし…

奇想天外 2号

奇想天外 2号 2月 ご存じの通り、「団精二」は荒俣宏のペンネームです。 題字が背表紙のデザインと同じになりました。

奇想天外 創刊号

奇想天外 創刊号 1月 定価380円 表紙…井上洋介(4号まで同) 創刊号のみ題字が少し違います。 ■コラム さいえんす・くりてぃっく 「くたばれネッシー」 正音寺狷 コミック・ダイアル Leo SF・オン・ザ・ロック 岡田英明 最近お亡くなりになった方々 むうびん…

奇想天外第1期(全10冊)

『奇想天外』 盛光社/すばる書房盛光社 1974 (第1期10冊) 参考: 欲張りな面白さ 『奇想天外』第1期(奇妙な世界の片隅で) 奇想天外小説リスト 「奇想天外とは」ーはてなキーワード 「奇想天外」wiki 今回から『奇想天外』(第1期)を紹介します。 幻想…

幻想文学必携 6

『ファンタジー【幻想文学館】』F・ロッテンシュタイナー著 村田薫訳 創林社 1979 奇妙な世界の片隅で 上記のブログに詳しく紹介されているようです。 ほぼ全てのページに大きな図版を収録し、見ていて楽しくなる本です。 ◆帯より ウォルポール、ノディエ、…

アメリカ文学における怪異

『アメリカ文学における怪異』神原達夫著 荒竹出版 1978 ブラウン、ナサニエル・ホーソーン、ポー、アンブローズ・ビアス、ヘンリー・ジェイムズの5人がのこした作品を分析し、怪異の意味を探ります。 本書で頻繁に使われる「怪異物語」という呼称はいわゆる…

美神の館

『美神の館』ビアズレー著 澁澤龍彦訳 光風社出版 1984 夭逝した世紀末の天才画家ビアズレーが遺した唯一の小説。諧謔の精神に根差した怪奇美と幻想的な頽廃美を、あくまで典雅に装飾的に、そして人工的に表現し、「ビアズレーの絵画的世界をそのまま言語に…

世界のSF文学・総解説

『世界のSF文学・総解説』伊藤典夫編 自由国民社 1981(改訂版) 何度か増補・改訂されているようなのでなるべく新しいものを買ったほうがいいかもしれません。 「宇宙・異星生物テーマ」など、9つのゆるやかな分類に基づき330編の作品を解説しています。 …

或る夜のクレオパトラ

『或る夜のクレオパトラ』テオフィル・ゴーティエ 田辺貞之助訳 齋藤書店 1948 安かったので購入。翻訳者にこだわらなければ、他の選集で収録作の全部を読むことができます。どうしても旧漢字で読みたいという人以外はわざわざ探す必要もないでしょう。

恐怖小説史

『恐怖小説史』エディス・バークヘッド著 富山太佳夫他訳 牧神社 1978(新装版)339頁[原著…1921] 世紀末を結ぶ恐怖小説史の古典 合理精神の瓦解・日常感覚の崩壊があらわになる無気力と不振の時代、人間の根源に訴える文学が常に歴史の背後に浮かぶその恐…

幻想と怪奇 補足…裏表紙デザインの変遷

今回でひとまず『幻想と怪奇』の記事は終了します。実は全号通読したわけではありません……また気づいたことがあったらお知らせします。

幻想と怪奇 12

第12号(終刊号) 1974 10 特集=ウィアード・テールズ〈パルプマガジン〉 呪いの系譜 C・ホール・トンプソン 昼下がりの死 レイ・ブラッドベリ お茶の葉 ヘンリー・S・ホワイトヘッド 恐怖の庭 ロバート・E・ハワード 神々の黄昏 エドモンド・ハミルトン エ…

幻想と怪奇 11

第11号 1974 9 特集:幽霊屋敷 表紙デザイン=寺沢彰二 表紙絵=F・ケリー 別棟 アルジャナン・ブラックウッド) ブレスマンズ館 L・A・G・ストロング 赤い館 H・R・ウェイクフィールド 地下室の中 デビッド・H・ケラー 級友 ロバート・エイクマン エジプト…

幻想と怪奇 10

第10号 1974 8 現代幻想小説特集 (アダルト・ファンタジー特集) ↑(拡大) 子どもたちの迷路 エリザベート・ランゲッサー 闇の国の子供 マーヴィン・ピーク 死の舞踏 ピーター・S・ビーグル エジプトのイザベラ(1) ルードヴィヒ・アヒム・フォン・アルニ…

幻想と怪奇 9

参考:幻想と怪奇の背表紙 わずか1年半の刊行期間中に何度もデザインを変えています。7号には「オカルト・ファンタシィ」、8・9号には「オカルト・ドリーム・ファンタシィ」の文字が現れますが、10号から再び無表記となっています。 第9号 1974 7 特集=暗黒…

幻想と怪奇 8

当初8・9号は2回にわたる特集を予定していたようです。収録作も予告とは少し違っています。 ↑(拡大)第8号 1974 6 特集=オカルト文学の展開 中篇小説特集不気味な客 E・T・A・ホフマン 誕生 山口年子 ちのみごぞうし 岸田理生 ヴァテック(3) W・ベックフ…

幻想と怪奇 7

7号からついに月刊となりました。定価は450円に値下げ(終刊号まで)。 ただし月刊化以降の『幻想と怪奇』は減ページ、紙質の劣化など雑誌としての質は大幅に低下しています。巻末の編集部あとがきにも弱気な発言が増えたような…… 参考:『幻想と怪奇』ペー…

「幻妖コスモロジー」の作家たち

「幻妖コスモロジー」で紹介された作家の作品を・現在入手可能なもの、・現在入手しづらいものとに分けてここに挙げます。 ・現在入手可能なもの 夜窓鬼談作者: 石川鴻斎,小倉斉,高柴慎治出版社/メーカー: 春風社発売日: 2003/12メディア: 単行本 クリック: …

幻想と怪奇 6

かねてより要望のあった日本作家のみの特集。 帯付きは6号のみ?(→拡大) ちなみに6号が刊行された1974年は、第一次オイルショックの影響で紙不足が深刻化したときです。 各社減ページ、休廃刊、合併号や隔月刊化などで苦境をしのごうとするなか、 本誌はあ…

幻想と怪奇 5

雑誌『幻想と怪奇』について言及しているサイトのリンクです。 このブログは画像が多めなので一応の存在価値はあるかと…… ・幻想と怪奇(全目次) ・奇妙な世界の片隅で ・「幻想と怪奇」wiki(「幻想文学」25号からの転載) ↓『幻想と怪奇』(5号)と『奇想…

幻想と怪奇 4

いつだったか、ラヴクラフト好きの友人に頼まれて『幻想文学』その他の雑誌を貸してあげたことがあります。試みにラヴクラフト関連の特集を組んだ雑誌をここに挙げてみましょう。〔幻想と怪奇〕 4号 ラヴクラフト=CTHULHU神話特集 1973 12号 特集=ウィアー…

幻想と怪奇 3

『幻想文学』第25号「ファンタスティック・マガジン」に一部復刻掲載されました。第3号からドイツ文学も紹介され始め、本誌には『ゴーレム』で有名なマイリンクの中篇が収録されています。

幻想と怪奇 2

2号からいきなり版元が三崎書房→歳月社へと変わります。創刊号の売れ行きはなかなか好調だったらしく、在庫もすぐになくなったとか。定価も550円→600円へと変更。当時は文庫1冊が200円かそれ以下で買えましたから、読者便りに寄せられているとおりこの定価は…