幻想と怪奇 2


2号からいきなり版元が三崎書房→歳月社へと変わります。創刊号の売れ行きはなかなか好調だったらしく、在庫もすぐになくなったとか。定価も550円→600円へと変更。当時は文庫1冊が200円かそれ以下で買えましたから、読者便りに寄せられているとおりこの定価は割高だったのかもしれません。少部数出版の性ですね。詳しい事情は『幻想文学』第25号「ファンタスティック・マガジン」に載っています。

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第2号 1973 7 吸血鬼特集 表紙構成・作品…(堀内誠一→)原田治(4号まで同)
魅入られた家族 アレクセイ・トルストイ
白い巫女 C・A・スミス
闇なる支配 H・R・ウェイクフィールド
マダレーナ H・ウォルポール
月蔭から聞こえる音楽 J・B・キャベル
コンラッドと竜 L・P・ハートリィ
運命 W・デ・ラ・メア
街はずれの家 W・H・ホジスン
我が怪奇小説を語る(書簡)H・P・ラヴクラフト
悪魔の恋(2)ジャック・カゾット