幻想と怪奇

幻想と怪奇 補足…裏表紙デザインの変遷

今回でひとまず『幻想と怪奇』の記事は終了します。実は全号通読したわけではありません……また気づいたことがあったらお知らせします。

幻想と怪奇 12

第12号(終刊号) 1974 10 特集=ウィアード・テールズ〈パルプマガジン〉 呪いの系譜 C・ホール・トンプソン 昼下がりの死 レイ・ブラッドベリ お茶の葉 ヘンリー・S・ホワイトヘッド 恐怖の庭 ロバート・E・ハワード 神々の黄昏 エドモンド・ハミルトン エ…

幻想と怪奇 11

第11号 1974 9 特集:幽霊屋敷 表紙デザイン=寺沢彰二 表紙絵=F・ケリー 別棟 アルジャナン・ブラックウッド) ブレスマンズ館 L・A・G・ストロング 赤い館 H・R・ウェイクフィールド 地下室の中 デビッド・H・ケラー 級友 ロバート・エイクマン エジプト…

幻想と怪奇 10

第10号 1974 8 現代幻想小説特集 (アダルト・ファンタジー特集) ↑(拡大) 子どもたちの迷路 エリザベート・ランゲッサー 闇の国の子供 マーヴィン・ピーク 死の舞踏 ピーター・S・ビーグル エジプトのイザベラ(1) ルードヴィヒ・アヒム・フォン・アルニ…

幻想と怪奇 9

参考:幻想と怪奇の背表紙 わずか1年半の刊行期間中に何度もデザインを変えています。7号には「オカルト・ファンタシィ」、8・9号には「オカルト・ドリーム・ファンタシィ」の文字が現れますが、10号から再び無表記となっています。 第9号 1974 7 特集=暗黒…

幻想と怪奇 8

当初8・9号は2回にわたる特集を予定していたようです。収録作も予告とは少し違っています。 ↑(拡大)第8号 1974 6 特集=オカルト文学の展開 中篇小説特集不気味な客 E・T・A・ホフマン 誕生 山口年子 ちのみごぞうし 岸田理生 ヴァテック(3) W・ベックフ…

幻想と怪奇 7

7号からついに月刊となりました。定価は450円に値下げ(終刊号まで)。 ただし月刊化以降の『幻想と怪奇』は減ページ、紙質の劣化など雑誌としての質は大幅に低下しています。巻末の編集部あとがきにも弱気な発言が増えたような…… 参考:『幻想と怪奇』ペー…

幻想と怪奇 6

かねてより要望のあった日本作家のみの特集。 帯付きは6号のみ?(→拡大) ちなみに6号が刊行された1974年は、第一次オイルショックの影響で紙不足が深刻化したときです。 各社減ページ、休廃刊、合併号や隔月刊化などで苦境をしのごうとするなか、 本誌はあ…

幻想と怪奇 5

雑誌『幻想と怪奇』について言及しているサイトのリンクです。 このブログは画像が多めなので一応の存在価値はあるかと…… ・幻想と怪奇(全目次) ・奇妙な世界の片隅で ・「幻想と怪奇」wiki(「幻想文学」25号からの転載) ↓『幻想と怪奇』(5号)と『奇想…

幻想と怪奇 4

いつだったか、ラヴクラフト好きの友人に頼まれて『幻想文学』その他の雑誌を貸してあげたことがあります。試みにラヴクラフト関連の特集を組んだ雑誌をここに挙げてみましょう。〔幻想と怪奇〕 4号 ラヴクラフト=CTHULHU神話特集 1973 12号 特集=ウィアー…

幻想と怪奇 3

『幻想文学』第25号「ファンタスティック・マガジン」に一部復刻掲載されました。第3号からドイツ文学も紹介され始め、本誌には『ゴーレム』で有名なマイリンクの中篇が収録されています。

幻想と怪奇 2

2号からいきなり版元が三崎書房→歳月社へと変わります。創刊号の売れ行きはなかなか好調だったらしく、在庫もすぐになくなったとか。定価も550円→600円へと変更。当時は文庫1冊が200円かそれ以下で買えましたから、読者便りに寄せられているとおりこの定価は…

【我国最初の幻想怪奇文学研究誌】1

今日から少々趣旨を変えまして、廃刊になった怪奇幻想文学雑誌の紹介を始めようと思います。 まずは『幻想と怪奇』。「我国最初の幻想怪奇文学研究誌」と銘打ち、海外の作品を翻訳紹介するなかで日本における「幻想文学」の確立に大きく貢献しました。