奇想天外 5号


奇想天外 5号 5月
表紙担当が井上洋介→川名保雄と変わり、デザインが一新されました。5号の表紙は少し落ち着いた様子(?)。6号以降は一気に奇抜さを増します。
また、表紙と背表紙に「SF FANTASY HORROR MYSTERY NONFICTION」と書かれるようになったのもこの号からです。ジャンルも何もあったものではない、ずいぶん無節操な編集態度ですが、このごった煮感こそ本誌最大の魅力だったのではないでしょうか。

参考:失園?失園?ジャック・ザ・リパー痛恨のミス
ミステリーのトリックにけちをつけたり、本の解説や書評に文句を言ったり……
毒気の多い奇想天外において特にその傾向の強かった「失落園」に痛恨の誤植があるようです。
問題の箇所は5号。4号まで「失園」と表記されているのに、5号だけ「失園」となっています。これがコーナー名変更なら納得ですが、説明は一切なし。目次、誌面ともに「」と表記されています。
6号は「失落園」休み、復帰後の7号は「快楽園」と正式にタイトル変更します(ただし8号以降はコーナー自体が消滅)。ここで気になるのが「失園改め快楽園」と書かれていること。やはり5号は誤植と考えるべきでしょう。
こんなことにこだわる読者を奇想天外編集部はあざ笑いそうですが……


■コラム
(アスタウンディング・スクリーン(新作映画))お休み
さいえんす・くりてぃっく 「宇宙人かえる」 正音寺狷
コミック・ダイアル「KITSCHA YKIN」 Leo
SF・オン・ザ・ロック「ハラタチのアルバム」 岡田英明
最近お亡くなりになった方々
むうびんぐ・たあげっと 仁賀克雄

海鳴りの底から(読者投稿欄)
〈中岡俊哉のきそうてんがい事件簿〉「東欧奇談」 中岡俊哉
■連載エッセイ
〈いとしい紙屑たち 5〉「お墓に青い花を」 野田昌宏
〈雑学狂記博覧会〉「WHO’S WHO of WHO」 石上三登志
〈ぼくらのラストヒーローは誰だ? 5〉「カリフォルニアの悪がドラッグにすぎないのならなぜ十字架を吊るす必要があるんだ?」 団精二
〈ニューヨークその日暮らし〉 「マンハッタン島にも冬が来た」 木村二郎
夢の島に転がってる冷房装置 5〉 「あちらこちらと踏絵の賑わい」 宮原安春
(〈KOSEIに残らない話〉「」 小野耕世)お休み
〈奇人変人の系譜〉 「悪魔博士の正体」 種村季弘
■奇想インタヴュー・問いつめる
女流でありしか作家でありしか 小泉喜美子 青木雨彦
■奇想・読書室
『貧困なる精神』本多勝一 すずさわ書店
『風の息』松本清張 朝日新聞社
■PARODY UFO REPORT
■特別付録
鏡の国のアリス(20のエラー)
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