トップパンチ:オカルト特集


トップパンチ8月臨時増刊号 オカルト特集《神秘と悪魔の世界》(Magic and The Supernatural)
1974 檸檬社 A4判 126頁 定価390円

お店(書影付き)
古書アズキバー
古本くろねこ堂

内容(古書アズキバーからの転載)
表紙/吸血鬼に襲われる少女
種村季弘「超能力テレパシーの魔法〜薔薇十字団と黒魔術の鏡」
須永朝彦「紅くて然も暗い憧憬〜吸血鬼文学の系譜」
矢野浩三郎「黒い祝祭サバト〜悪魔と魔女の饗宴」
夏紀佳矢「心霊現象と悪魔憑き」
関口甫「スプーン曲げで知ったオカルトの世界」
富永隆一「オカルト文学名作ダイジェスト」
小熊旭「20世紀に現われた超自然現象」
佐藤重臣「オカルト映画への招待」
伴魔八「黒魔術入門」
富永隆一「魔の系譜 魔女と吸血鬼」
劇画/出井志州忍(=谷間夢路)「予知」
巻頭カラーイラスト集/吉田光彦「魔女」他


積読だけが人生だ 2001年 02月12日(月)ネットで見つけたあれこれ
古書店以外でこの雑誌を取りあげているのはここだけ?「210円」ってのは古書価でしょうか。だとしたら相当うらやましい。今では数千円します。(リンク切れのため孫引きです。すみません。)
「エロ雑誌のオカルト特集」となっていますが、残念ながら『トップパンチ』のことはよく分かりませんでした。
日本の古本屋で検索すると数件ヒットします。なぜか伊東古本店から5冊も。出品者情報には「天にゾッキの赤スプレー」とあるので、あまり売れなかったことだけは推測できます。

注目すべきはやはり種村季弘をはじめとする豪華な執筆陣でしょう。『月刊SFビック』の「怪奇ファンタジー特集」みたいに他の雑誌に掲載された記事から再録した可能性もあり、手放しに受け入れることはできないのですが、なかなか力のこもった文章で読み応えがあります。
ページ数で言うと漫画・劇画が半分、その他評論が半分といったところです。漫画はなかなか怖い。
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吉田光彦のイラストはデビュー前に描かれたもの?
漫棚通信ブログ版〈October 28, 2004 吉田光彦「ばく食え」←どうして文庫なの〉
そうだとすれば資料として少し珍しいかも……


檸檬社関連では『黒の手帖』が少し気になってますね。おもしろそうな特集だけ買ってみようかとも思います。