方針などいろいろ

ちょっと間があいてしまってすみません。

幻想文学25号(特集ファンタスティック・マガジン)と重複するものは……」とか「落ち穂拾い」とか、25号を持ってない人はたぶん何を言っているか分からないだろうと思い、ここで説明不足だった点を付け加えることにします。
幻想文学25号はどんな特集だったのか?
25号についてはくどいくらいリンクを貼っているので、まずはそちらの目次をご覧ください。
紹介されている雑誌は「幻想と怪奇」「牧神」「奇想天外」「幻影城」、古いものでは日夏耿之介の「奢霸都」など。
そもそも「幻想文学」では絶版、または稀覯本となったような本を(なかば喜んで?)紹介することが多く、それよりもさらに入手の難しい雑誌を特集するとなれば読者を置いてけぼりにしかねないんですね。
それにもかかわらず特に30代以上の読者(現在なら50歳以上)からの反響が大きかったらしく、昔を懐かしむ声が多数寄せられたようです。
そういう意味できわめて「幻想文学」らしい特集だったとも言えるのですが、全体から見るともっとも渋い特集の一つだったように思います。


「ファンタスティック・マガジン・カタログ」
←拡大

これは、戦後のわが国における怪奇幻想文学の研究・紹介・受容史を、雑誌特集によって跡づけようとする試みである。したがって、いかにも”ファンタスティック”な趣の雑誌であっても、直接、右のテーマに関連しない雑誌は対象外となっていることをお断りしておきたい。たとえば「血と薔薇」をはじめとする異端文化・エロティシズム研究誌や、「芸術生活」ほかの美術誌、「地球ロマン」「迷宮」「デコード」などのオカルティズム研究誌、そのほか「」「知の考古学」「ヘヴン」「月光」などがそれにあたる。また、個人作家の特殊もあまりに膨大な数にのぼるため、今回は割愛せざるをえなかった。そのため「夜想」や「カイエ」など、選に漏れた雑誌がいくつか出てしまった。いずれこれらの雑誌についても、何らかの形で取り上げてみたいと考えている次第である。なお、原則として特集関連の目次のみを掲げ、連載等については適宜省略されていることを申し添えておきたい。

「落ち穂拾い」ってのはこの「選に漏れた雑誌」のことだと考えてください。


もう一つ断っておきたいのが、これから取りあげる雑誌またはその出版社についてほとんど何も分からないという場合があることです。
これはひとえに情報検索の手段をネットに依存していることに起因し、「紹介」すると言っておきながら調査は全然怠っているわけです。
それでも構わないという方だけお読みください。
また特に断りのない限り、「ファンタスティック・マガジン・カタログ」と同じく連載などは省略します。

……結局分かりにくいままでした!
先日あげた4つの雑誌についてはもう少し待ってください。