エロティック・ジャポン(原著 仏語版)



L'imaginaire erotique au Japon Agnes Giard Albin Michel 2006(原著 オールカラー)
エロティック・ジャポン アニエス・ジアール にむらじゅんこ訳 河出書房新社 2010

日本のフェティッシュ・アートやサブカルチャーを江戸から現代まで幅広く取り上げた本。山本タカト丸尾末広吉田光彦佐伯俊男会田誠など。言ってみればトーキング・ヘッズ叢書の世界です。逆輸入とはこのことか……!


Amazonのレビューに指摘されているとおり、原著と日本語版には多少の異同が見られます。
カラーページは一切無し、「豊富な図版」と謳いながら原著掲載分の約7割を縮小・割愛。仏語版の魅力でもある暑苦しくゴテゴテ飾り立てた感じを見事に捨て去った日本語版は、良くも悪くもコギレイにまとまってます。日本語で読めるところがただ一つの利点でしょう。内容が内容だけに、翻訳したところで大したことは述べていないような気もしますが……
愚痴はさておき、こんなイカガワシイ本が堂々と翻訳出版されたという現代の怪奇をを我々は素直に喜ぶべきなのでしょう。


エロティック・ジャポン

エロティック・ジャポン